【インタビュー】和歌山県遊協 森口司理事長

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本誌 本日は大変お忙しい中、お時間を頂いて申し訳ありません。早速ですが、全国で初めてとなる女性理事長となられたのですが、就任された経緯をお聞かせ下さい。
森口理事長(以下敬称略) はい。役員会において私が理事長にという話しが上がって、理事長就任の打診がありました。最初はお断りをさせて頂いていたのですが、西山前理事長と4年間ずっとやってこられた事を理事として見て参りましたし、この4年というのは業界にとっても厳しい4年でした。コンプライアンスと組合員の利益を守るという両輪において4年間、前理事長はバランスを取りながらやってこられました。それを失わないように本当に微力ではありますが、お役に立てさせて頂けるのであれば頑張らさせて頂こうとお引き受けさせて頂きました。私は西山前理事長と同じ境遇と言いますか、生まれた時から稼業がぱちんこ屋だったものですから、ぱちんこ屋の2階で育って、親の背中を見て育ってきましたので、業界に対する愛着もありますし、遊びに来て下さるお客様への愛情もありますので、大変だという思いはありましたけれども、何とか努力させて頂ければと思っています。

本誌 理事長となられてまだ間はありませんが、まずはなられたご感想をお願いします。
森口 そうですね。正直プレッシャーもありますし、かなり課題もありますので、組合としてやるべき課題をまずは一つ一つさせて頂くしかないと思っています。

本誌 やるべき課題ですが、例えばどのようなものですか。
森口 これは和歌山だけではなくて、他の県においても必ず言われているのが一枚岩になるという事です。これは前理事長もずっと言われていましたし、全日遊連の青松前理事長も言われていた言葉で、常に出てくる言葉なのですが、それが一番難しい事だという事です。それぞれ利害関係があり、一枚岩になるための重要な鍵となっているのが三店方式だと思っています。和歌山は非組合員は1企業だけで、あとは全て組合に加入して頂いております。このシステムを組合としてきちんとする事が一枚岩となる重要なポイントだと思っています。和歌山の三店方式はそれぞれの理念のもとに独立しており、しっかりとした信頼関係によって運営されていますので、王道を歩いていける形になっていると思います。何とか一枚岩になれるような体制を作っていければいいなと考えております。全部のホールさんをとなると時間がかかると思いますが、少しでも流れを作っていければと思っています。さらに消費税のアップなどが予定されていますが、何とか組合の方針についてきて頂けるような体制を作っていけたらと思います。和歌山は結構広いですし、南の方に行くには時間もかかります。全日遊連の理念をしっかり理事の方々に理解して頂いて、各地区の組合員に落とし込んで頂きたいです。末端の各ホールさんにも同じような方向性を持って頂けるようにしていきたいです。例えば血液を循環させるような事が今後必要になってくると思います。これらは新しい執行部一丸となって進めていきたいと思っています。

本誌 県内の店舗数と設置台数を教えて下さい。
森口 本年5月現在で94店舗。設置台数はぱちんこ遊技機が2万5962台、回胴式遊技機が1万998台です。

1406wakayama3本誌 その他に課題というのはございますか。
森口 今の情勢の中で業界の立ち位置というのは非常に厳しいと思いますが、その中できちんとコンプライアンスの部分とホールさんの利益を守るという部分のバランスをしっかり取っていく事です。これは凄く難しい事だと思っていますが、コンプライアンスについていうと、これは風営法とは違って、法令遵守という意味もありますが、各ホールさんがそれぞれの倫理観・モラルに基づいて内規みたいなものを作って、社会的信用を築いていく事だと思っています。

本誌 和歌山県で広告宣伝に関して自主規制などはありますか。
森口 各ホールによる新台入れ替えオープンなどと言ったCMは流しておりませんし、イベントに関しても一切駄目です。射幸心を煽る事を連想させる事も禁止しています。

本誌 また課題に戻りますが、女性から見た視点での課題はありますか。
森口 全国的にも言われていますが、ホール駐車場における乳幼児の車内放置事故というのは痛ましい事です。これに関してはもう以前から各ホールさんに駐車場の巡回はお願いしておりまして、和歌山県ではそういった事件は起きておりません。ホールさんも常にホール内外に放送したり、巡回はしております。今年も新聞で県遊協として『しない!させない!子どもの車内放置』という新聞による告知広報は行っています。一人でも出たら大変な事になります。ただ、大きな事故になっていなくても車内に子供がいたという事例はあります。うちのホールであったのは、子供さんを車内に残して、無断で止めて近くの量販店に行っていたという事がありました。巡回したスタッフが気付いてホール内を探したのですが、該当者がいなくて大騒ぎしていたら車に戻ってきたのですが、事情を聞くとそういう事でした。そのお母さんには車内放置について厳重に注意しましたが、こういった事案でもホールの駐車場ですので、何かあったらホールの問題になってしまいます。

本誌 報道も同じ駐車場であってもスーパーよりパチンコホールの方がバッシングしやすいという事だと思います。そういった点からもホール駐車場の巡回は積極的に行って頂きたいと思います。特に今の若い人の車はガラスにフィルムを貼ったりして見えにくいという事もありますが、事故を未然に防ぐ努力をお願いします。
森口 そこはしっかりと対応して事故を出さないようにしたいと思います。

本誌 今度の総会がデビューとなる全日遊連に何か女性から提案とか意見とかはありますか。
森口 まだまだそんな立場ではありません。今になって思った以上に色
々言われますが、全くそんな立場ではございません。

本誌 初となる県遊協女性理事長ですので、全国から注目を集めていますね。
森口 凄いプレッシャーです。

1406wakayama1本誌 女性ならではの新しい空気を送り込んで頂ければと思います。では、メーカーさんに対しての意見などはありますか。
森口 機械代を安くして欲しいですね。これだけ高いと新台は入れられないです。もう一つお客様にとって分かりやすい台を出して欲しいです。同じシリーズでどんどん新しくなるのですが、前の方がお客様にとっては絶対分かりやすくて面白いのになという事が結構ありますので、進化はしているのだとは思いますが、分かりやすく遊べるという事は重要な事だと思います。機械には凄く古いけどお客様に愛されて残っている台もあります。逆に新しいのにお客様が付かず、先に外したりという事も起きています。

本誌 理事長のお店はずっと和歌山なのですか。
森口 うちは和歌山で一番古いお店だと思います。祖父が始めて、父に代わって店名も今の店名にして、もう60年ほどになると思います。高齢者の常連さんが多いですし、わざわざバスに乗って来て頂くお年寄りもいますので、この家業にとても愛着があります。

本誌 では、理事長になられてこれからの抱負といいますか意気込みをお聞かせ下さい。
森口 先ほどから話している事とかぶってしまいますが、やはりコンプライアンス、社会的信用というものをしっかりと保ちながら、ホールさんの利益も守っていくという部分が大事だと思います。この2つをバランスを取りながらやっていきたいです。県内の全ホールさんが1年営業して、利益が上がって良かったと思って頂くホールさんが沢山でてきて頂けたらと思いますし、大衆娯楽として出発していますので、お客様に親しんで頂いて、気持ちよく遊んで頂きつつホールさんもしっかり利益を出して頂くような事が理想でもありますが、それに向けて一つ一つ努力させて頂きたいと思っています。

1406wakayama2本誌 初めて全日遊連に向かうという事ですが、不安と期待とではどちらが上ですか。
森口 期待という事にしておきます。生まれた時からこの商売を見てきて、親の背中を見て育ってきましたので、業界に対する愛着はもの凄くあります。色々と叩かれやすい業界でグレーな部分もあると言われていますが、私がホールに出てお客様と接していますので、お客様に対する愛情も凄く強いと思っています。その思いを大事に持って全日遊連に行きたいと思います。私がこの業に入った時にこの商売を続けていく意義って何なんだろうと凄く考えました。しかし、実際にホールに入ってお客様と接する事で頑張っていこうという気持ちになりました。組合活動においても白紙の状態から理事として入らせて頂いて、勉強させて頂き、前理事長からも色々と活動など大変な部分も含めて勉強させて頂きました。人の繋がりの難しさというものはあります。昔の時代は個人経営の店舗が多くて、組合活動も年に何回か旅行に行ったりという中でコミュニケーションを取りつつ、利害関係がある中で物事を決めていったという事もありましたが、今は大手企業のホールさんが入って来られて、組合活動も店長さんが来るという事ですので、個人商店と全国チェーン展開店舗とでは、どうしても視点や立ち位置などで難しさはかなりあると思います。

本誌 大手には大手の考え方がありますし、店長さんも何年かすれば異動したりしますので。広告宣伝についても戦略的に考えを持っていますから、なかなか難しいとは思います。
森口 イベントもできないとなると企業はそれに代わって集客するものを考えるという事になるでしょうし、そういった部分もありつつ、企業として利益を上げる事も必要です。個人と大手では客層も違いますし、一概には言えない部分です。社会で置かれている立ち位置や情勢などを見ていきながらバランスを取っていくしかないと思います。

本誌 社会での立ち位置というお話がありましたが、和歌山県では社会福祉に関してはどのような取り組みを行っているのでしょうか。
森口 県に認可されている社会福祉法人があり、組合員さんからの善意の寄付金を頂き、毎年県内の団体に助成させて頂いております。社会福祉法人として平成2年の8月に認可を頂き、これまでに延べ1290件、総額では約5億8500万円を助成しております。純粋な意味での社会貢献を今後もずっと続けていきたいと考えております。

本誌 本日は有り難うございました。
【平成26年6月18日 和歌山県遊協で収録】

【プロフィール】森口 司(もりぐち つかさ)
昭和36年2月8日生まれ、53歳、和歌山県出身。平成16年6月、(株)テンイ入社、平成22年6月、同社取締役専務就任。同年5月、和歌山県遊協理事、本年5月の総会において理事長就任。趣味はお菓子作りとランニング。

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