【ピックアップ】本格模擬カジノが楽しめる“大人の社交場”誕生

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秋の臨時国会には「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」、いわゆるIR推進法案の成立が予想される中、その中核となるカジノへの関心が全国レベルで高まっている。中でも大阪ではかねてより府主催のシンポジウムの開催をはじめ、今春には松井一郎知事が具体的な候補地として夢州を挙げるなど、その誘致に積極的だ。7月15日、大阪の中心繁華街ミナミの一角、浪速区難波中にカジノゲームを疑似体験できるカジノレストラン「Jack&Queen」がオープンした。大阪のパチンコ関係者ではお馴染みの“元町パチンコ村”から国道25号線を渡った東側、浪速区役所のすぐ近くだ。お金を賭けない模擬ではあれど、本場さながらの場を提供し、日本ではまだ馴染みの薄いカジノゲームの遊び方やマナーの認知普及に取り組む。

140718j&q_2店舗コンセプトは「大人の社交場」。カジノは元々貴族の社交場とされていたこともあり、店内は中世ヨーロッパをイメージした高級感のあるソファーやシャンデリアを採用、壁一面にはヨーロッパを感じさせるペイントを施し、ラグジュアリーな空間を演出している。また、国内のカジノバーでは初となるドレスコードを設け、ジャージやサンダルといったラフすぎる格好での入場を規制。カジノマナーはまずは服装からという本場の感覚を取り入れ実践した。「近年、梅田や天王寺の再開発が進みこれらエリアの活性化が図られているが、なんばはそういった話は特になく、イマイチ盛り上がりに欠けています。その中で大人が楽しめる遊び場を提供する事で、なんばの元気にも貢献していきたい。」と語るのは同店の広報担当者。カジノ機運の高まりが出店への後押しになっているが、それ以上にまずは大人が楽しめる社交場を提供し地域の活性化に繋げたいという意思が根底にあるようだ。日本では馴染みの薄いカジノゲームは感覚的にギャンブルとしての見方が強くされている。しかしそうではなく、あくまでも社交場に付随する一つのゲームであり、社交ダンスと同じニュアンスの娯楽であるという理解を深めたい同氏は語る。

用意されたゲームはカジノゲームで主要と言われる「ルーレット」「ポーカー」「ブラックジャック」「バカラ」の4種類。B1Fのメインフロアではルーレットが1卓、その他のゲームは2卓ずつテーブルが用意されている。主要ゲームとは言っても日本では本式の遊び方までは広く知れ渡ってはいない現状だ。その為同店では、ルールやマナーが分からない初心者でも楽しめるように、初心者だけのカジノテーブルと専任スタッフを用意。週末にはオープン前に無料のカジノレッスンを行なうなど、フォロー体制を万全にしている。基本となる利用料金システムは、入場料金(1ドリンク+チップ代/男性5000円、女性2000円)を支払えばチップが続く限りカジノゲームを楽しめるというもの(飲食代別途)。各ゲームテーブルにはゲームに応じて最低BET数(1ドル分より)が決められており、プレイヤーはそのルールに従ってカジノゲームを楽しむ。チップが無くなったら追加チップが1ドル分100円の計算で最低3000円(30ドル分)から購入可能だ。もちろん、模擬なので交換等は一切なく、純粋にゲームを楽しんだり、同席したプレイヤーと談笑したりと楽しみ方は人それぞれ。ハンドサイン(言葉を発しなくても意思を伝えられる)を始めとする万国共通のルールとマナーを教えてもらえるので、海外での本番に向けたカジノゲームの練習場としても最適だ。
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